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【元漫画家志望】私が夢を諦めるまで【挫折とこれから】

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こんにちは〜シオリです。

 

お久しぶりの更新となります。

ブログ更新をサボっている間にこのブログを始めて一ヶ月が経過しました!自分にハマるテーマを見つけるまではとりあえず雑記ブログとして運営していく予定ですので宜しくお願い致します。

 

 

ということで今回のテーマですが

皆様、夢って持ってますか?

 

突然なに言い出すねんって感じですが。こうやって文章として書き出すとめちゃくちゃこっ恥ずかしい字面ですね!!

 

ちなみに私は今現在はぼんやりとした目標しかありませんが昔はハッキリとなりたいものがありました。

 

その時の話を今日は書いていこうと思います。

 

 

 

 

私、少女漫画家志望でした。

 

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はい、私のなりたかったもの。

それが漫画家です。

 

高校1年生の時に突然漫画を描き始め、2作目ででとある少女漫画誌の賞に入賞。その後21歳までの約5年間本気で漫画家を目指し漫画賞への投稿を続けていました。

 

学校へ行って帰ってきては漫画を描く、の繰り返しの生活。専門学校を卒業した後にフリーターという道を選んだのも漫画家という夢を諦めきれなかったからです。

 

自分なりには一生懸命挑んだ夢への道でしたが、叶うことはありませんでした。

 

厳しい世界だということも知っていたし、いい歳になって何を馬鹿みたいな夢を持っているんだと思うことも当時からありましたよ!もちろん。

 

けど諦められなかったのには理由があります。

 

夢を諦められない理由

 

自信から生まれる使命感

 

5年間の間(実際コンスタントに投稿出来ていたのは4年くらい)私は7作の漫画を完成させ投稿しました。

 

私が投稿していた雑誌では最優秀賞か準優秀賞のどちらかを獲ると漫画家として即デビュー。

その下に佳作、努力賞、もう一息賞というものがありそれらの賞を獲ると担当編集者が付きます。これが本当にありがたくて、プロの編集の方がデビューまでのサポートをしてくださるというもの。

 

私は2作目で努力賞を頂いたので、そこから6作目までの4年間、担当編集者の方に自分の作品にアドバイスをして頂けるという漫画家志望界のスペシャル待遇を受けながら漫画制作に励んでいました。

 

色々ダメだしされながらも、担当編集者の方は私の漫画を面白いと言ってくれます。

 

実際見るからに絵は上達していくし、話も作り慣れてきた気がする。

 

2作目も3作目も賞を獲り続け、もはや受賞の常連メンバー。漫画家デビューまであとほんの少し!

 

 

はい、私はこんな感じで

自惚れていきました。

 

 

自分に「才能」があると思い込んでいたのだと思います。

 

日々肥大化する自信で、夢の漫画家デビューはすぐ手を伸ばしたところにあると錯覚していきました。

 

「私は漫画を描ける」という自信はその後、「面白い漫画を描きたい!発信したい!」という欲に変わり「絶対漫画家にならなければならない」という使命感に変わります。

 

これが自分の進むべき道だと漠然と考えていました。

 

 

狭い視野

 

当時のことを今考えると本当に漫画のこと以外考えていなかったなあと思いますね。

 

私は幼い頃から絵を描くのが得意でした。文章を書くのも好きで学生時代、国語と美術の成績だけは良かったです。そしてそんな成績表を見て、自分にはできることがあるから他はできなくても平気だと思ってボロボロの数学や体育の成績を気にもとめていなかったです。

 

「できること」だけやっていればいい。そうやってずーっと生きてきた私はそれ以外のことをする私を知りません。

 

「漫画が描ける」

でも「それ以外のことはできない」

だから「やらないしできない」。

 

そんな捻くれた性格が私の視野をどんどん狭めていきます。

 

できないことも、練習すればできるようになるかもしれないことを知りませんでした。だからもし漫画家を諦めたら…その先が見えませんでした。絵が上手く描けるようになればなるほど漫画のこと以外への自信が無くなっていき、自分のできることに制限をかけていたのだと今となっては思います。

 

好きなことだからやめたくない

 

夢を諦めた今でも漫画家ってカッコイイ職業だなって思います。

 

紙の上にペンだけでひとつの世界を創り出せるなんて普通にすごいかっこよくないですか??憧れもあったし、実際漫画の中で自分の表現したいことを思いっきり描くのは大変だけどすごく楽しかったです。

 

特に一作、32Pを描き上げた瞬間の感動たるやハンパじゃない!!あの鳥肌が立つほどの達成感は今でも鮮明に覚えています。

 

単純ですが、やっぱり漫画が好きだから辞めたくなかったんです。漫画を描いている自分が好きだったから、遊ぶ時間を削ってでも投稿を続けていました。

 

漫画に費やした5年間という時間が、辞めてしまうことによって無駄になってしまうのが怖かったですね。こんなに頑張ったことはそれ以外に何もなかったので。「漫画をやめる=自分の頑張りが全て無駄になる」それが嫌で嫌で仕方なかったです。

 

 

夢が負担に変わった瞬間

 

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最初の1、2年はただ賞を貰えたり担当さんにアドバイスを貰えるだけで嬉しくて投稿を続けていたのですが、私の中でデビューできないことへの不満がどんどん大きくなっていきました。

 

デビュー賞は目の前。

担当編集者に言われた通りネームを修正して、絵も上達しているのに何で?同時期に一緒に同じ賞を獲った他の投稿者は漫画家としてデビューしていくのに何故私はできないのか?何をどうしたら漫画家になれるのか??

 

絵柄を変えて、話作りも投稿先の雑誌を意識して以前より恋愛要素を強めてみたりしました。プロの漫画家さんの作品を読んで、共感できるキャラクターの作り方だったりドキドキする展開だったりを真似してみたりもしました。

 

 

それでも私は一向に漫画家デビューをすることができませんでした。

 

そんな時にたまたま出版社内で人事異動があったらしく、私の担当編集者が長い間担当してくれていた方から別の方に変わります。

 

新しい担当編集の方はベテランの女性編集者さんでとても丁寧で良い方だったのですが、ある問題が生じました。

 

 

ネームが全く通らなくなった

 

ネームっていうのは漫画においての絵コンテみたいなものです。

 

このネームの段階で大まかにセリフや絵の配置などを決めます。そしてこれを編集者の方に見てもらって修正する部分等を指摘してもらい、GOサインを貰ってついに原稿用紙に漫画を描き始めることができます。

 

このネーム作りが漫画製作の醍醐味であり一番大変な部分!なのですが、担当編集者さんが変わってからというものネーム全没の嵐。

 

32Pの原稿を何作描いてもネームから次の段階へ進むことができませんでした。半年くらいネームを何作も何作も描き続けました。半年で合計何ページくらい描いたんだろう。500Pくらいは描いた気がします。よくわかりませんが。

 

デビューするどころか、投稿さえもできなくなってしまったことで私のストレスは更に増していきました。

 

 

変わっていく周りの環境 

 

投稿を始めた当時は高校一年生だった私も、気づけば専門学生になり就職を考えなければいけない歳。

 

周りは一気に就職活動ムード。漫画家を目指しているなんて大きな声では言えない年齢になっていました。

 

私も何度か求人を見て面接に行ったりもしましたが、私がなりたいのは漫画家。就職先探しにも力が入らず何もかも中途半端になっていたと思います。もちろんそんな私を採用してくれる会社はどこもありませんでした。

 

ハッキリとしていた漫画家という将来の夢でしたが今や投稿さえまともにできない状態。夢だけではなく現実も見なくてはいけない。そんな思いが自分の中で強くなりはじめます。

 

完全に漫画が描けなくなった

 

夢を諦めるに至った決定的な理由がこれです。

上記二つの理由により、私は今まで自分が感じたことがない程度には追い詰められていたのだと思います。ストーリーが全く思い浮かばなくなりました。

 

何を描いてもボツになるのではないか、これ以上つまらない漫画を提出してしまうと担当編集者から見放されてしまうのではないか。

 

そんな思いが日に日に強くなり、紙の前に座っても何一つペンが進まなくなっていきました。

 

それどころか私は最終的に大好きだった漫画を読むこと自体辛くなってしまいます。ただ娯楽として漫画を読むことができなくなって、面白い漫画を読めば読むほど自分の漫画に足りていない部分を探すだけになっていきました。

 

2、3日で一作描き上げていたネームも、一週間、2週間とどんどん描くスピードが遅くなって、最終的には漫画を描くことを楽しいと思う感情を失っていたと思います。

 

 

「夢を諦める」を決意したキッカケ

 

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そんなうまくいかない日々が続き、私がフリーターをしながら漫画を描いていた21歳頃。私はある決断をします。

 

それが、投稿先を変えるということ。

 

5年間送り続けた雑誌への投稿を辞めることを決意しました。自分にとっては結構勇気のある決断でした。投稿先を変えるということは担当編集者がいなくなり、何もかも1からのスタートになるということだからです。

 

担当編集者の方から電話が掛かってきた際にその旨を伝えた時は、肩の力が抜けて変な気分になりましたね。今でも結構その時のことは覚えています。

 

今の自分が描きたいように自由に漫画を描いて送ったことの無い雑誌へ投稿しよう。そしてそれで何の賞にも引っかからなかったら漫画家になることを諦めよう。

 

自分の中ではそんな決意がありました。

 

 

4ヶ月くらいの期間をかけて32Pの原稿を完成させました。担当編集の方にチェックされずネームを書くのは約5年ぶり。原稿用紙に清書するのも1年ぶりくらいでした。完成した時の達成感は物凄かったです。

 

完成した漫画は今まで自分が描いていた漫画より少し大人っぽく、当時の自分に近い年齢層をターゲットに設定した漫画でした。出来栄えとしては面白いのかどうかよくわかりませんでしたが自分なりに正統派少女マンガが描けた!と満足できる出来栄えではありました。

 

そして私はその漫画を持って東京へ向かいます。

 

東京の大手出版社3つを巡り、自分の漫画を編集者の方に評価してもらいに行きました。

 

この時が私にとって初めての持ち込み体験です。

 

持ち込みだと普通に郵送で投稿する時とは違い、編集者の自分の漫画に対する評価を聞いてから投稿先を決めることができるので、沢山の出版社の中から自分の漫画に合う雑誌を選ぶことができるんです。

 

正直3つも出版社をめぐれば、自分の漫画を良いといってくれる雑誌がひとつくらいあるだろうなと思って私は持ち込みを決めました。

 

ですが結果としてはどの出版社も私の漫画を面白いと言ってはくれませんでした。

 

どの出版社も「絵は描けている」「話の構成もしっかりしている」私にそう言ってくれました。だけど「光るものが無い」と。

 

「まだデビューを目指せるレベルでは無いと思います。」「まずは担当編集者が付く賞を目指して・・・」そんな言葉がただ耳を通り抜けていく。

 

目の前が真っ暗になりました。

絵も描けていて、ストーリーも作れているなら、あとは何をすればいいのか。私にはわかりません。

 

そして賞に入ることさえも出来ない。それは私の夢の終わりを意味していました。

 

 

夢が消え去った瞬間

 

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3つの出版社への原稿持ち込みを終え、私は一番最後に行った出版社に漫画を投稿することにしました。

 

もし賞に投稿した場合どのくらいの評価を貰えるかと質問した時、その出版社では「Aクラス(賞圏外)・・・くらいですかね」との評価でした。この出版社より少し良い評価を下さった出版社もありましたが、なんだかもうどうでもよくなって、もう早くこの漫画を手放したくて、その雑誌への投稿を決めました。

 

4ヶ月かけて頑張って描いた作品は、賞を貰えないとわかった瞬間、手に持っているのも嫌なものへと変わってしまいました。

 

その時気付いたのが、いつからか漫画は自分の中で“賞を獲るためだけのもの”に変わっていたということ。賞を貰えないものに何の意味もなくて、表現したい世界も、描きたいストーリーも思いも何一つ消え失せてしまっていたということ。

 

そしてそんな自分の描く漫画なんてクッソつまらないということ。

 

 落胆しながら食べた夜ご飯の記憶は無くて、ただ2月の冷たい風と夜行バス待ちの池袋の景色だけは鮮明に記憶に残っています。夜行バスで地元に帰る間、先のことなんて何一つ考える気が起きなくてずっとぼんやり目を瞑っていました。

 

 

0になって思うこと

 

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持ち込みを終えて2ヵ月後くらいに、投稿した漫画の結果が出ました。

 

結果は「努力賞」

編集の方から聞いていたものよりは少し良い成績を貰え、どうにかギリギリ賞に食い込むことができたようです。賞金も2万円ほど頂くことができました。

 

以前はあんなに執着していた賞の結果でしたが、この結果を見たときだけは本当に何の感情も生まれませんでした。賞金もらえてラッキー!くらい。

 

あの持ち込みの日以来、私の中の漫画への熱は一気に冷めてしまったのだと思います。翌日からはペンを持つことも絵を描くこともなくなりました。当初は賞を貰えればまだ諦めず漫画を描くつもりでしたが、そんな気も全く起こりません。

 

「完全燃焼」したんだと思います。

もう自分の中ではこれ以上無いほど頑張りました。

学生時代、できないことはすぐ諦めていた私でしたがネームが通らなくなっても、賞を取れなくなってもなんだかんだ諦めず5年間ひとつのことをやりきりました。

 

そして仕事も辞めました。

フリーターを辞めて、ちゃんと働こうと思ったからです。漫画を描いていないのにフリーターをしている意味もありませんでしたから。あと偶然ではありますが5年間付き合っていた彼氏ともこの時ちょうど別れたりと、なんだかんだ今まで継続していたものを全て失う形になりました。

 

今考えると本当~~~にこの時は辛かった!!

 

だって手元に何も無いんですもん!

 

お金もないし、心機一転正社員として働き始めたと思ったら合わなずぎて2週間で辞めるし!特技だって絵以外何も無いししたいことだって無いし!

 

未来が見えませんでした。でも漫画を描いていた時の八方塞りなかんじとはまた違った感じ。

 

漫画をやめて、特技といえるものが無くなった私にはもう頼れるものがありません。そうなるとできないことにも挑んでいくしかないです。

 

できないことを自分の未来の選択肢に入れたとき、自分の進む道が無限にあることを知りました。

 

全てを失ったことで私は未来と、現実と、初めてちゃんと向き合えるようになりました。

 

 

できることだけが未来の選択視じゃない

 

できるかわからないことに溢れた世界が生きています。

 

今私は、職場で英語等様々な言語を使うことが多いです。学生時代英語が超苦手な科目だった私が今こんな仕事に就いているなんて数年前までは想像もつきませんでした。そして今、苦手だった語学の勉強が趣味になっているなんてことも昔の私からは考えられなかったことだと思います。

 

できると思っていた漫画は、大きな世界の中ではたいしたことのないものでした。

 

結局自分の思考の中だけで、自分を測ることなんてできないなあと思います。だから今、色んなできるかわからないことに挑戦しながら過ごす毎日が楽しくて仕方ありません。もちろんこれも漫画に挑戦したからこそ気付けたことです。

 

本人が思っているより人それぞれできることってあるんじゃないでしょうか。自分の中の小さな“できること”で未来の選択視を減らしてしまうくらいならそんなものいっそ捨ててしまえばいいんじゃないかなと今の私は思ってしまいます。

 

もっともっと挑戦して、見たことのない世界を見つけていきたいですね。

 

美談にしがみついたら終わり

 

歌手や漫画家の「デビューまでの苦労話」っていいですよね。今やトップまで上り詰めたプロの人たちが自分と同じように苦労した経験があると知ると、ついつい自分もそんな風になれるかもしれないと考えてしまいます。

 

でも、そんな美談にしがみつくようになってしまった瞬間こそ、夢以外の現実を見なければいけない瞬間なのではないかと思います。

 

私もプロの方達の苦労話を読むことが大好きでした。漫画を描くモチベーションにもなりました。ですがいつしかそんな「苦労話」に酔いしれることで「上手くいかない自分」を美化するようになっていきます。

 

「ネーム描けない日もある!だってプロの人だってそうだし・・・」とか「この漫画家さんは10年も下積みしてるんだから、私も大丈夫!」とかもう甘えでしかない。できることなら早く描いて、早くデビューするに越したことはありません。

 

ていうかそんなもん読んでる暇あったら手を動かせ!描け!って昔の自分に言ってやりたいです。

 

頑張ったことは無駄にはならない

 

5年間必死に頑張ってきたことが無駄になることが怖かったと上記でも描きましたが、辞めてみた現在、無駄だったなんて一度も思ったことありません。

 

直接的に漫画が役に立つことはありません。今は絵を描くこと自体ほとんど無いですし。でもやっぱり自分の中で大切な思い出として生き続けています。大変なことがあったとしても漫画描いてた時のほうが大変だった!と思い浮かべて頑張っています。

 

なんか過去の栄光(?)にすがっているみたいでダサいですが、頑張る糧になるならいいんじゃないかなーと思います。

 

昔を思い出したとき、「頑張ったもの」がひとつでも記憶の中にあるって素晴らしいことです!過去の自分に自信を持っていきましょう!

 

最後に

 

やっと書ききった~~!

今の立場から「夢を諦めること」を自分なりに考えてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?

 

今現在夢を諦めるか迷っている人、先が見えなくなっている人が読んだ時、少しでも参考になればと思います。

 

この記事、書くのになんとなく気合が必要でした。ちゃんと上手く伝わるように書きたくて。そして今回書いてみて思うのは、やっぱり漫画を描いていた期間は自分の中でめちゃくちゃ大切な思い出だということ。

 

やっぱり私は漫画が大好きだ!と自分で再確認することができました。

 

長い長い記事になりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました!

 

 

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 ↑当時漫画作成に使っていた道具。久々に見たらほこりかぶってました(笑)